ジュンヤワタナベ

ジュンヤ・ワタナベは新素材の採用、立体裁断など、既成概念に捉われない手法により、ファッション界に革命をもたらしたデザイナー。ファッション界の解剖学者。 1984年、文化服装学院を卒業し『コムデギャルソン』に入社。87年から『トリコ・コムデギャルソン』のデザイナー、92年より『ジャンヤ・ワタナベ・コムデギャルソン』のチーフデザイナーとなり、同年、東京コレクション、翌93年にはパリ・コレクションにデビューを飾る。 ドレープとプリーツで、あえてカッティングをせずに作られた服、ファスナーにより脱着を可能とした服、バッグが服へ、服がバッグになるなど、デザイン画をそのまま形にしたような実にユニークなデザインを行なった。 それらからは服云々というより、人間の肘や腰、膝などの動的な部分に着目し、人間と服との追従性を考慮し計算しつくされたものであり、ジュンヤ・ワタナベが服をデザインするに当たり、解剖学的なスタンスを取っている事が伺える。 2000年のパリ・コレでは撥水性素材を使用したケープを、01年にはポリエステルやナイロン素材を何百枚にも重ね合わせ、糸を使わず熱処理で繋ぎ合わせ、立体的なフォルムを形成するドレスを発表し周囲を驚かせた。 また色彩も絶妙で、黄色、オレンジ、ピンク等の蛍光色を用いたと思えば、ウールの質感を生かしたスモーキーなパステルトーンを採用したりと、ひじょうにエキセントリックで刺激的であった。 コムデギャルソンの創始者川久保玲のエッセンスを十二分に吸収しつつ新素材の開拓や、新たな形成手法など、ジュンヤ・ワタナベの創造性は無限に広がり続けている。 ジュンヤワタナベ