VAN(ヴァンジャケット)

VAN(ヴァンジャケット) 創始者の石津謙介は1911年に生まれ、明治大学卒業後、中国の天津にある洋品店「大川洋行」に就職、紳士服を担当する。そこでアメリカ軍将校と出会い、「アイビーリーグ」の話を聞かされたことが、後に独立し日本にアイビー・ファッション・ブームを巻き起こすきっかけとなった。 日本凱旋後、現在のレナウンに入り、紳士服の営業部長を経て1961年、大阪の現在のアメリカ村にアメリカン・カジュアルのテイストを織り込んだアパレル・ショップの「VAN(ヴァンジャケット)をオープンした。当初の「VAN」の商品ラインナップはコントン製のシャツやジーンズなどであったが、59年に細身のシルエットが特徴的なアイビー・ルックと呼ばれる「アイビー・モデル・スーツ」を発表し話題を呼ぶ。 さらに週刊誌「平凡パンチ」の表紙にアイビー・ルックが掲載されると、たちまち若者層から注目されその人気に火が付いた。「VAN」が構築したアイビー・ルックのディテールは細身の三つボタンのスーツにボタンダウンのシャツ、アイビー・タイ、アイビー・セーター、細身のコットン製のスラックスの組み合わせで、これらは60〜70年後半までにおいて、若者ファッションの代名詞となり、街中やお茶の間の青春ドラマなど登場し、その人気は日本国中にまで広がり、「VAN」は若者たちから熱い支持を受け、人気ブランドとして成長していった。 石津はこのアイビー・ルックを起点とし、他にも機能性に優れた「ホンコン・シャツ」、「T・P・O」、「オン・フライデー」などを発表、単一のアイテムとしてだけでなく、その着こなし方までを提案する総合コーディネイターとしてもその手腕を発揮し、ファッション界に多大なる影響を与えた。 1978年、アイビー・ブームが下火となると共に一時後退するが、81年にアメリカン・トラッドのアパレルとして再び浮上した。 VANヴァンジャケット