アニエスベー

アニエスベー:agnis.b アニエス・トゥルブレはフランス、ヴェルサイユの弁護士の家庭に生まれ裕福な少女期を過ごすが、17歳で結婚し僅か数年で離婚。19歳の時に産んだ男の子を、アニエスは女手一つで育てる決心をするが、けっして経済的に余裕のある暮らしを送る事は出来ず、着る服は近所のスーパーで安価で購入したものに独自のアレンジを加えた物であった。 しかし、そんな彼女の装いが、ファッション誌“エル”の編集部員の目に留まり、これを機にアニエスはジュニア部門のコラム連載を任される事となる。 その後、パリで常に最新のモードを配信している有名メゾン“ドロテビス”で二年間、服飾デザインに従事し、1975年、自社ブランド“アニエスベー”をパリ、ジュール通りにオープン。その辺りは市場の跡地で、“アニエスベー”の店舗は肉屋だった店をリニューアルしたもので、床がタイル張りのままであったりと、華やかさとは無縁の実にシンプルな佇まいであった。しかい、それが逆に特徴的となり、飾らないファッション・メゾンとして街中の話題となっていった。 店同様、彼女の解き放つデザインは実にシンプルで、無駄な装飾を排除し、着心地を最優先に考え、“けっして着る人より服が目立ってはいけない”を念頭に置いたコンセプトによるもので、そのスタイルは一貫して変化する事なく、1979年、ドットボタンが付いた綿メルトンのカーディガン“カーディガン・プレッション”の爆発的大ヒットにより、時代のニーズの的を得た“アニエスベー”の経営方針の正確さを裏付けた。 いや、そもそもアニエス自身の本当の気持ちとしては、モードを意識せず、ただ自分が着たくなるような、着心地の良い快適な服を作 り続けているに過ぎないといったところが正解かも知れない。それは、パリ・コレなどファッションブランドであるなら度外視出来ない大きなイベントにも彼女は特別なスタンスを取らず、小規模なショーによる新作発表に留めているあたりからも窺い知る事が出来る。 “アニエスベー”の手掛けるレディース、メンズ、子供服など、その大半が家族イメージの強い温か味が感じられる服であり、これこそがデザイナー、アニエスの創造概念なのかも知れない。自社ブランドの絶好のPR場所とも言える大規模なコレクションに参加する事なく、アニエスベーの名が世界に広がっていったのは、こういった作り手の、着る者に対しての温かい思いやりがあるからこそと言えよう。 そんなアニエスの温かい思いが込められたアイテムは、ニューヨーク、アムステルダム、イギリス、オーストラリア、スイスと世界中で共感を呼び、日本でも1984年に東京、青山に“アニエスベー”1号店をオープンして以来、多くのファンを獲得している。 また、ボランティアなどにも積極的なアニエスは、サラエボ支援、阪神大震災復旧に向けてオリジナル・シャツを製作、販売し、その収益を支援金に当てるなどのチャリティーも行っており、人一倍、思いやりを持った彼女らしい行動を見せている。 アニエスベー アニエスベー店舗情報 アニエスベー青山店 住所 東京都港区南青山5-7-25 ラ・フルール南青山 営業時間 11:30〜20:00 定休日 無休 Tel.03-3797-6830(6007)、03-3498-1911(1912) アニエスベー銀座店 住所 東京都中央区銀座2-5-11 Tel. 03-3535-7400 アニエスベー公式サイト http://www.agnesb.com/front/